特に「いつ建てたら」という決まりはありませんが、ただ一般的には四十九日、または一周忌までに納骨を行いたいものです。(遅くとも三回忌までには…)

生前建墓のメリット

■生前墓(寿陵)は縁起が良い

最近では生きているうちにお墓を建てる人が増えてきます。 古来から『生前にお墓を建てるとその一家が繁栄する』『長生きする』『家庭円満になる』という話もあり、お釈迦様も「あらかじめ生前に死後の仏事を修めておくと、その幸せは計り知れない」と述べています。

■残された家族に負担をかけない

お墓を建てるには、時間と費用がかかります。その意味で生前にお墓を建てておけば、何よりも後に残った家族への負担を軽減することが出来、いざという時でもあわてずにすみ、ご家族に「心のゆとり」をもたらします。

■自分や家族に合ったお墓が出来る

自分や家族の宗教観や考え方に合ったお墓はもちろん、最近では自分らしいこだわりのお墓をデザインし、納得いくお墓を建てることが出来ます。

■節税効果がある

生前に建てたお墓は相続税の対象にはなりません。 またお墓だけでなく先祖を祀る墓所や仏具などの祭祀財産にも税はかからないので節税対策にもなります。

分家初代の方は自分のお墓が必要

代々のお墓は本家(長男)が跡を継ぐため、分家(次男以降)の方は、他に墓所を求めるのが一般的です。
お墓のデザインに決まりはありません。お墓というと、和型と呼ばれる背の高い縦型のものがすぐに思い浮かびますが、現在では、核家族化や少子化が進み、時代のニーズにあわせた新しいスタイルのお墓が増えてきました。 それぞれの生き方も多種多様になり、個性豊かな時代ですから、お墓も自分や故人の想いを取り入れたものにしたいと思われるのは時代の流れです。 私たちが管理している霊苑にも、個性豊かなお墓が増えています。 少し紹介しましょう。 ※1 お墓の前にはベンチも一緒に造られました。ベンチの背中には、自作の詩が英訳され彫られており、お墓の裏側に彫られた日本語の詩と対になっています。お参りに来た際には、ここでみんなとゆっくり時間を過ごされます。 ※2 大好きな桜の花が彫られていて、とてもやわらかなイメージです。 ※3 建築家の方が、全て自分でデザインされました。六方石という珍しい石材を使っています。家紋もご自身でデザインされたものです。 ※4 故人が好きだった(もしくは自分が好きな)文字をあしらうものも増えています。 お墓は後世までずっと残るものですから、建てられる方のそれぞれの思いを形にすることはとても良いことです。故人を偲ぶ気持ちが素直に形となり、そのことでお参りする(お参りに来ていただく)回数が増えれば、亡くなった方との絆もさらに深まっていくことでしょう。とてもいい供養になりますね。 オリジナルデザイン墓石に興味がある方は、霊苑や石材店へ気軽に相談されてはどうでしょうか。
明るく清潔に保たれている苑内。 霊苑選びの際に一番大切なことは、お参りされる方に「優しい」霊苑であること。そして、「何度でもお参りしたい」と思える環境づくりがされていることだと思います。 バリアフリー設計の通路や木陰の休憩スペース。車椅子の方でも安心。 霊苑によって設備や管理の仕方は様々です。 駐車場が用意されているかどうか。また給水施設や休憩所の有無。そして何よりも、お年寄りの方や車いすを使われている方にも配慮したバリアフリーとなっているかどうかをしっかりと確認したいところです。 あわせて、普段から掃除や植栽の手入れが行き届いているかどうか。墓参道具の整理整頓はされているかなど、管理体制がしっかりしているかどうかもポイントです。 「またお参りに来たい!」と思う空間作り 例えばメモリアルパークでは、お参りに来られた方を可愛らしい鳥のモニュメントがお出迎えしたり、給水施設にそれぞれ違うデザインを施していたり。「またお参りに来たい」と思える空間作りを大切にしています。故人の方にもお参りする方にもどちらにも気に入ってもらえる様、気持ちよくお墓参りができる場所にしたいと考えています。 明るく清潔で、誰もが安心して、何度でもお参りしたくなる墓苑を選びたいものです。
 ご先祖さまに感謝の気持ちを込めて、静かに手を合わせる。お墓参りは、祖先の霊を供養する大切な行事として欠かせないものです。でも最近では、家族でお墓参りという光景も少なくなっているようで、少し寂しさを感じます。 今回は、お彼岸の意味やなぜお墓参りをするのか、お話ししたいと思います。

●お墓参りをするタイミングはいつでしょうか?

お墓参りですが、いついつにと決まっているわけではありません。あえて目安とすれば、命日、春分の日と秋分の日、そしてお盆でしょうか。それに加えて月命日とお正月です。絶対にこの日に参らないといけないというわけではなく、中には毎日来られている方もいらっしゃいます。お参りをしようという気持ちが何よりも大切です。
安芸城北霊園(広島市東区戸坂)

●なぜお彼岸にお墓参りをするのでしょうか?

仏教では、太陽が真東から上がり真西に沈み、昼夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日間を「彼岸」と呼びます。「西方浄土」と言って、西にあると言われている極楽浄土に思いをはせ、極楽浄土に迷いなくたどり着けるようお祈りをする日です。特に秋分の日は先祖を敬う日なので、是非お墓参りをしましょう。

●お墓参りをする時、大切な気持ちは何ですか?

先祖や故人を敬って感謝するという気持ちが一番大切です。お墓の前で手を合わせますが、合掌は、仏と合体し結ばれているという信仰の心だと表現されています。両手を合わせることで心が落ち着き、感謝の気持ちが沸いてくることでしょう。

●お墓のお掃除の仕方は?

お墓が汚れるのはホコリなどが原因です。そのため、花粉が飛ぶ時期が一番汚れる時期となります。墓石にも密度の粗いものと細かいものがあり、その密度によって汚れやすいもの、汚れにくいものに分かれます。やはり密度が粗いものの方がホコリで汚れやすく、汚れをそのままにしておくと、だんだんシミになってしまいます。花粉や黄砂がひどい時、あるいはその後に掃除するのが一番いいと思います。 洗い方ですが、水をかけてスポンジ等で洗い、最後に乾拭きをしてください。特に寒い地域では墓石のためにもこの乾拭きが大切です。ロウソクをお墓参りで使った際に、ロウソクのロウがお墓に落ち、その油が墓石に染み込み黒いシミになってしまいうことがあります。ロウが落ちたなと思ったら必ず拭いてください。もちろんお酒やジュース等も同様です。お墓を綺麗に洗うということも供養の一つです。最低でも年に1回か2回は掃除してほしいなと思います。
法事や法要など無料で利用できる分院

●こちらはとても綺麗な霊園ですね。

春に来ていただくとこの霊園の良さが一番よくわかります。というのも、春にはウグイスがたくさん遊びに来て、美しい鳴き声を聞かせてくれます。お客様と電話をしていても、「電話口からウグイスの声が聞こえる」と言われるくらいです。そして、墓園を囲む桜も花を開き、お墓参りをしながらお花見も楽しめます。霊園内に東屋がありますので、休憩をしながら花を愛でる人も結構いらっしゃいます。 ご覧のように見晴らしも良く芝生も広がっていますので、天気のいい日にはお散歩がてらにお参りされる方もたくさんいらっしゃいます。 霊園の周りを車道がぐるっと一周しています。距離にして400メートルくらいでしょうか。駐車場に車を停め、5周ほどウォーキングをされて帰られる方もいます。霊園というより、公園として親しんでいただいているのかなと喜んでいます。 私自身もお参りされる方への感謝の気持ちを込めて、お墓にお供えされた花の水やりを日課にさせていただいています。

●法事や法要に利用できる施設もありますね

霊園内の分院では法事や法要に利用していただける拝殿を設け、無料でご利用いただいています。広島駅から車で11分(※)ほどとアクセスも良く、駐車場も58台停めることができます。お墓や分院までフラットな敷地ですので、車椅子の方も安心してお参りできます。「坂や階段がなくバリアフリー」それが、うちの霊園の一番の魅力です。 先祖を敬い、今の自分があることに感謝する。ぜひ、みなさんもご家族でお墓参りを楽しんでください。 ※広島駅から現地までの距離約7,300mに対して、車で時速40kmで走行した場合の所要時間であり、交通事情により異なります。